遠距離な二人・その後
今年も五月が終わる。
季節も夏の一歩手前にさしかかり最近夜明けが早い。
カーテンの隙間から差し込む日差しも強くなり、毎朝5時過ぎには目が覚めてしまう。
「ふぅ・・・」
土曜日の朝。やっと迎えた休日。
僕の隣には静かに寝息をたてる彼女がいた。
少し前までは数百キロ離れていた二人が今は同じ屋根の下に住んでいる現実。
本当は僕のほうから彼女が住む西日本の都市に転職しようと考えていたのに、ある日突然向こうからアパートに転がり込んできた。
「お世話になります・・・」
ぺこりと頭を下げて僕の部屋に入ってきた彼女の姿は記憶に新しい。
大企業のお嬢様の考えることは予測がつかない。
他にももっと条件のいい男がいるだろうに、なんでこんな平凡な男を選んだのか。
「コンパクトなお部屋ですね」
・・・ほっとけ!w
一般庶民は寝る部屋と遊ぶ部屋と台所があれば充分なんだよ。
かつて彼女の実家にお邪魔したときのことを思い出す。
家の中に4つもフロとトイレがあり、屋上にはパーティーができそうなテラス。
さらに家庭用の4人乗りのエレベーターやカラオケボックスや茶室まであるような邸宅。
そんな何一つ不自由のない暮らしを置いて、彼女はこちらにやってきた。
とにかく、エロDVDや小説の資料が雑然と転がっている「男の部屋」に、彼女は転がり込んできたのだ。
「あれから半年か・・・」
ちらりと彼女のほうを見ると、相変わらず幸せそうに夢の中。
こっちに来てから何一つ文句を言わないところをみると今のところ満足しているのかな。
僕はむくっと起き上がると彼女のパジャマのボタンに指をかけた。
「んん・・・ん・・・」
どんな夢を見ているか知らないけど、これからその夢が淫夢に変わることは間違いないだろう。
ボタンを二つ外して、おもむろにパジャマを下からめくる。
形の良いバストが下半分だけ見える。
ピンク色の乳首を人差し指と中指ではさみながらキュッと締める。
「あ・・・はぁっ、あぁ・・・」
指先でバストを弄ばれた彼女が目を瞑ったまま感じ始める。
いっしょに暮らすようになってから彼女はとても感度が良くなった。
以前のように会うたびに時間を惜しむようにエッチをすることはなくなったけど、僕たち二人はセックスレスからは未だ程遠い。
「こうやって動けなくして・・・と」
僕は覆いかぶさるように彼女の手足を拘束する。
これでもう目覚めても反撃はできまい。
さらにしばらく胸を揉みまわしてから、指先をおへその下に滑り込ませる。
パンティの中の繁みを掻き分けて一番敏感な場所を責め始めると、さすがに彼女は目覚めた。
「ちょ、ずる・・・い・・・」
寝ぼけながら自分が半裸であることに気づく彼女。
だが僕は知っている。相手は筋金入りの低血圧で朝が弱いことに。
ここからの数分間は責め放題だ。
「もう準備はできたみたいだね」
指先でクチョクチョと膣口付近をこね回す。
充分潤っていることを確認してから思い切って彼女の下半身をむき出しにする。
「や・・・」
普段なら脱がされた恥ずかしさで足を閉めてアソコを隠すのに、寝起きだからそれすらままならない。
ゆっくりと彼女の足をM字に開いてから一気に貫いてやることにする。
「か、硬い・・・ああぁー!!!!」
M字になった足の膝と膝を合わせてやる。
太ももを抱きかかえるような状態のまま挿入してやると苦痛とも快感とも取れる表情で彼女はうめいた。
「どう?」
「頭に・・・脳まできちゃう!!あ、あんっ」
ずんずんずんずんずんずん・・・
ゆっくりとしたリズムで何度もピストンしてやると、声の質がやがて甘く変化してきた。
そろそろ彼女のほうの終わりが近い。
ずぷっ・・・
「えっ・・・」
適当なところで挿入していたものを引き抜いてやる。ここで素早く体位変換。
息を整えながらも残念そうな顔をする彼女のクリトリスを指で押さえて軽く揺らしてやる。
「だ、ダメッ!!イっちゃう!!ずるい、あ、ああ・・・!!!
僕を非難する言葉とは裏腹に全く抵抗はない。
抱きかかえた状態でクリ責めされるのが大好きな彼女を、僕は容赦なくイかせてあげた。
「一方的に責めるのは楽しいな」
腕の中でクターっとなってる彼女を見ながらつぶやく。
せっかく穏やかな睡眠時間を送っていたのに問答無用で快楽地獄に叩き込むのはちょっと酷かな。
しばらくして息を整えた彼女がむくっと体を起こして僕の股の間に正座した。
「今度は私の番だよね・・・」
いっしょに暮らすようになってから変わったもの。それは――
僕の食事の内容が健康的になったことと、彼女のエッチに対する興味が数段跳ね上がったことだ。
「たっぷり可愛がってあげる」
僕は黙ってなすがままでいる。
しばらく好きにさせて、感じた振りをしながら体位を入れ替えて逆転勝ちを狙うのがマイブーム。
3度に1度くらいは勝たせてやらないと相手もやる気がなくなってしまうだろうが、今日はそういう気分ではない。
「すごい技を覚えたんよ」
思わずペニスが期待感でピクンと動いてしまう一言。
まあどうせたいしたことないだろうけど。
こないだも同じようなことを言ってからローション手コキをしてきたが、全然余裕だった。
「きっと耐えられなくてヒーヒー言っちゃうんだから」
僕のニヤニヤした表情を見てむっとした彼女が口を尖らせる。
さて、何をしてくれるのやら・・・
きゅうっ
彼女の細い指先が玉袋に触れた、そして指先で睾丸を転がし始めた。
それだけではなく握ったり転がしたり少し引っ張ったりしている。
なるほど、小技を覚えてわけか。
僕はまだまだ余裕の表情だ。
「こないだ密かに動画サイト見て覚えたの」
動画サイトって・・・ああ、あの人が紹介しているサイトか。
これからは履歴もちゃんと消さなきゃ・・・・・・ふあっ、なんだ!?
「タマタマの部分だけを念入りに持ち上げたり撫でたりして・・・」
依然として彼女は僕の玉袋しか触ってこない。
いつもなら棹をしごいたり亀頭をシコシコしたりするのに・・・焦らしプレイか!?
「こうやって触られると・・・どう?」
なんだか変な気持ちになってきた。
両手で睾丸を優しく転がしていながら、時折反り返ったペニスの先端を指先だけで支えている。
強い刺激は全くないのに、彼女の指先がだんだん滑らかになっていく。
「ドクドク出てきたよ・・・お汁が」
ガマン汁でぬれた彼女の指がクチャクチャと音を立てた。
強くしごかれているわけではないのでイくわけではないけど、これは・・・
「ふふっ、私まだ本気出してないよ。こっちみて?」
言われるがままに視線を下げると、片手でタマタマを転がしながらもう片方の手で先っぽを転がしている様が見えた。
玉をコロコロするのと同じように亀頭をコロコロされるとなんだかすごく生殺しをされているようでじれったい!!
「ひ、左手!?」
亀頭を優しく触っているのは彼女の左手。
いつも手コキをされても左手なら耐え切ることができるのだが、今日はダメだ・・・このままだとヤバイ!!
「このあと右手で同じようにしたら数秒でどっぴゅんしちゃうんじゃない?」
「くっ・・・」
正直言って彼女の右手は気持ちいい。
でも今日は左手だけでも充分気持ちいいのだ・・・
僕はこのまま身を任せてしまいたい衝動と戦うのに必死だ。
「左手だけでイかされちゃうよ?ほらほら」
すりゅすりゅすりゅすりゅ・・・
急に手つきが変わった!
明らかにこれはイかせるための動きだ。
「んあっ、くうぅ・・・」
「ふふふ♪」
無意識に足を突っ張ると、太ももの外側を今度はくすぐってきた。
ガマンしようとして入れた力が全然足に伝わらない。
僕を脱力させてからペニスをしっかり握り、再び天使の羽が舞うような手つきを始める。
「遠慮なくイっちゃいなよ・・・ほらっ」
そしてついに彼女は伝家の宝刀を抜いた。
今までタマタマを転がすだけにとどまっていた右手の指を僕の亀頭に絡ませてきたのだ!
「あっ、あああぁー!!ずるい、いいぃー!!」
「あなただって私が寝てるときに襲ってきたでしょ」
右手の親指から薬指までがランダムに敏感な部分を攻め立ててくる。
そこへさらに唾液をトロリと垂らして滑りを加速させる。
ぎゅっ。
「い、いいいいぃぃー!!」
どぴゅぴゅぴゅぴゅ〜〜〜〜
彼女の右手が裏筋の部分を強く圧迫してきたのがトドメとなる。
圧倒的な快感が背筋から突き抜けたと思ったら僕は盛大に射精していた。
「これで1勝1敗の引き分けやね。」
引き分け?
確かにそのはずなのに、なぜか負けた気分でいっぱいだ。
彼女のやつ、いつの間にあんな技巧を覚えていたんだろう。
疲労感に襲われ、僕はそのままベッドに倒れこんだ。
END
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